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月・みずがめ座 6度・10室
子どもの頃は、月の視点で土星を背負い、その重たさと苦しさばかりを感じていたけれど、
大人になり、サターンリターンを通り過ぎた今では土星側の主張をスムーズに受け入れられるようになってきた。
2つの立場が対等になってきたような、そんなイメージ。
子どもの頃、私は協調性がなく、周りに合わせるのが苦手で、それをごまかすために感情を押し殺したりごまかしたりしていました。
おべっかが言えず、喋るとすぐに浮いてしまうから、言いたいことを飲み込んで目立たないようにすることが1番最適な処世術でした。
なんだかんだ、いつも仲間に入れてくれるグループはあったけど、一人で行動することがとても気楽だった。
女の子同士で“仲良く”やっていくために、好きじゃない漫画/タレント/服を“普通”に合わせるのは、ただただ苦しかったので、途中で諦めてしまいました。
大人になって働き始めて、めちゃくちゃに感情を吐露する人や、引くタイミングがうまい人、自分と似たような雰囲気の人など、いろんな人と出会いました。
20代の前半までは特に対人面で大変な思いをたくさんしたけど、
「こんなにマイペースで感情が激しい人でも社会に受け入れられてるんだ」
と思ったら一気に肩の力が抜けて生きるのが楽になりました。
今思えば、
「いろんな個性があっていいんだ!」
「そして私もその自由な魂の持ち主の一人だ」
ということに気づくために、私は学校で、仕事で、数多くの“気難しい人たち”と出会ってきたのかもしれません。
あ、もちろん、優しい人や楽しい人も、たくさん身の回りにはいましたよ。
私にとっては「豊かな個性をあらわしながらも社会とうまく調和していく」ことが土星から与えられた学び。
自分勝手になりすぎてもいけないし、
自己主張を抑えすぎてもいけないみたい。
(この月・土星には、MCが重なっていて、さらには5室にいる てんびん座金星がトラインです。)
土星のアスペクトのあるポイントは長期的に克服していくとか、慣れていくとか。聞いたことがあります。
私はまさしく体感的にそれを学ぶことができました。
巷でよく聞く、「サターンリターンのときは厳しい試練のとき!」とか「心身をズタボロにされる」みたいなふわっとした脅しに怯えたこともありましたが、経験してみれば大したことはなかった。
むしろ、サターンリターンのころから良い職場に恵まれて、良い友人と趣味ができて、人生が好転しはじめてきたとさえ感じる。
ありがたいことに大病もせず。
“やっと私の人生が始まっていく”。
これからもきっと、私の人生はどんどん良くなっていくのだろう。
土星からの教えを胸に宿しておく限り。
しあん✿